奈良駅に訪れた際にみつけた「おでん」を筆頭に料理が全て旨い『よばれや』さんを御案内します。　訪れたのは年の瀬も年の瀬の12月30日と世間様が年末の休暇を謳歌しだした日です。　どこで呑むのかと良いお店を探して奈良駅前を歩いていると美味しそうな出汁の香りに誘われて「おでん屋」さんに入店しました。

先ずは席に着くなり、当然の様に「生ビール」を注文です。　外にまで香った美味しそうな出汁の香りが店内にも程よく香り、これだけでビールが進みます。

お通しに出てきたのは、今までに食べたことのない「揚げ出し豆腐」です。　見た目普通の「揚げ出し豆腐」ですが、食べてみると普通の豆腐とは違う、もさっとした食感と「トウモロコシ」の味と香りがします。　おそらく、精進料理等で出る「とうもろこし豆腐」を使った揚げ出しだと思われますが、旨い出汁で作った餡と合さり絶品でした。　「お通し」で店のレベルが分かるとは言いますが、楽しみになります。　

関西で生まれ育った私は、「お出汁をたのしめる、この店を選んでよかったぁ」と「お通し」の旨さに感動したので、メニューを観るのが楽しみになってます。　「おでん」を主体に書かれたメニューから、珍しい「おでん」と「創作料理」を注文しました。

先ずは、ポピュラーな「大根」と「玉子」のおでんを注文しました。　旨いお出汁がしゅんだ（染み込んだ）「大根」の程よい食感と、ほどける様な食感のコラボレーションは最高です。　また、「玉子」は半分をそのまま、残り半分を出汁に溶いて頂きます。　ただの大根と玉子なのに、そこらで食べるレベルとは全く違います。

何故こんなレベルのお店に、予約もしてないのに入れたのか不思議に思いましたが案の定、私が入った後に来店したフリーの客は、全員お断りされており、偶然座れた事が分かりました。

「おでん屋さんの　だし巻き卵」を注文します。　名前の通り、出汁そのものが味を左右する料理です。　巻き方も素晴らしい「だし巻き卵」は、これもまた絶品でめちゃくちゃ旨かったです。

次に、「鶏もも天ぷら奈良漬けタルタル」という創作料理を注文しました。　この料理は、この店の「お出汁」に匹敵するインパクトがありました。　刻んだ「奈良漬け」がタルタルソースと合さり、最高の食感をだし、鶏の天婦羅と最高のコンビネーションを発揮してます。　これに感動したので自宅でもしてみたくなり、退店後に「奈良漬け」を探しに出ました。

変わりダネの「トマトのおでん」を注文しました。　トマトがあまり得意でない私ですが、この店ならと思い注文するも大正解でした！！　ホロホロになった「トマト」に「お出汁」が合わさり、めちゃくちゃ旨かったです。　但し、水分の多い野菜ですので、誤ってガブリと食べてしまうと激熱なのでご注意下さい！

これだけ旨い和食には通は日本酒を嗜むと思いますが、日本酒が苦手な私は「梅酒」を頂きました。　この梅酒も普通の「梅酒」とは違い、トロトロで凄く美味しかったです。

私にとって初見の「ゆばのおでん」を注文しました。　これは、「お出汁」に浮いた「ゆば」を掬う様にして頂くのですが、歯ごたえを残して調理された「ゆば」は食感も良く、これも絶品でした。

おでんの出汁に丸みを出す「練り物」も注文しました。　練り物を入れないおでんは、角が立ってしまうので、非常に重要な存在の「練り物」ですが、この店の出汁とも相性が良く、めちゃめちゃ旨かったです。　ちなみに、普段は「おでん」を注文しても出汁は全部飲まない私ですが、ここの店では全て飲み干しました！

海の無い奈良県ですが「ブリカマ塩焼き」を注文しました。　普段、奈良だけなく埼玉や群馬、山梨等の海の無い県では海産物を絶対に頼まない私ですが、この店の店主のレベルならと思い、注文してみました。　頼んだ結果、これも大正解でした！塩焼きなので揚げていないのに、自らの油で外はカリッとしており、中はふんわりと最高に美味しかったです。

以上で、旨い酒が飲める『創作おでん　よばれや』さんの御案内となります。　これだけ旨い店ですので、予約をしないと入れないかもしれないですが、試しに連絡をして訪れては如何でしょうか。　「よばれや」さんの回し者みたいに、褒めちぎりましたが、私の知る限りは関西でダントツで旨い和食が食べれる「おでん屋」さんでした。　御精読有難うございました。

古都奈良の春日から生駒まで伸びる太陽の通る道とも云われる「春日参道三条通り」は、駅前は御土産屋さんが並ぶ場所になっており、昼も賑やかですが、日の落ちた頃になると、更に多くの観光客や酔客で賑わいます。　「よばれや」さん以外にも開拓していきたいと思います

▼アクセス

電車：近鉄「奈良駅」より徒歩5～6分(約500ｍ)

住所：奈良県奈良市餅飯殿町8

▼インフォメーション

予約・問合せ：0742-24-5575

営業時間：«昼の部»12：00～14：00　/　«夜の部»17：30～22：00